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伽 藍 

- がらん - 宮城県 丸森町

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新緑が眩しいよく晴れたある日、「衣のもの相談​会」の相談に、自然豊かな丸森町にある伽藍さんを訪ねた。
伽藍の染師である八巻眞由さんは、父であり師でもある八巻秀夫さんと共に、日本古来の「天然灰汁発酵建て」という伝統技法を用い、日々作品を生み出している。

管理が難しく、高い技術と多くの手間を要するというこの技法に、八巻さん親子がこだわる理由とは?もう少しくわしく聞いてみたい。

​失われていく本質

「環境に負荷をかけない仕事をしたい」

藍と聞けば思い浮かぶ、鮮やかな青。その美しさだけでなく、かつて藍には消毒・殺菌作用などの薬効が期待されていたという。時代が移り変わり、化学技術の発展と共に、化学薬品などを用いた簡便な”藍”があふれた。石油を原料とする染料もある。

衣服に染み込ませ、からだを守ることから始まった藍染。ふたりはその本質を守り、次世代に手渡していく。

これは、藍染をはじめた父・秀夫さんの、20年以上も前から変わらない想い。これまでも化学薬品や合成藍を一切使わず、天然の藍染を貫いてきた。その姿を間近で見続けてきた眞由さんは、「父の想いを受け継ぎたい」と語る。秀夫さんの言葉やその姿勢が自らの制作や日々の暮らし方を問う、指標となっているのだそうだ。

​伽藍のプロダクト

​あいしなおし

環境に負荷をかけない暮らしとは。
私たちもできることのひとつに、
「ものを大切につかうこと」が言えるのではないだろうか。


眞由さんは伽藍のプロダクトとして「あいしなおし」を提案している。
気に入っていたのにしみが...そんな服を藍で染めることで、繊維は強くなり、印象もあらたに、鮮やかに生まれ変わる。

 

 

 

工程

染液につけ、細部まで染み込むようにもみ込んだり、縫い目やタック部分は丁寧に指でなぞる。

藍甕から取り出し、空気に触れさせることで藍色が発色する。

藍色といっても、淡い水色から深い紺色まで染め上げることができる。濃い色に染めたければ、一連の流れを何度も繰り返す。

​伽藍web

​最近の事例 綿のジャケット

染める前

染めた後

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この写真のジャケットは​、10回程染めとさらしを繰り返したもの。

染め代 15,000- (参考価格) 

染めにかかる代金は、素材やデザインによって変わってくる。

価格の目安

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5,000~

基本料金

Tシャツ

シャツ

基本料金

8,000~

ワンピース

基本料金

10,000~

オプション料金

・厚手のもの/固い生地
・デザインが複雑なもの
・絞り模様の有無   ...etc​

Point!

○薄手のものは扱いやすく染めやすい

 (時間が短縮できる)
○シンプルなデザインは染液が生地に

​ 染み込みやすい
○まずはグラム(重さ)で計算

 

染められる素材

・綿、麻、シルク等の天然繊維
・レーヨン
※化繊との混合素材はお問い合わせください

​※縫製糸が化繊の場合、糸部分は白く残ります

実行委員よりひとこと
アースデイ当日には、伽藍さんは計りを持ってきてくださるそうです。染まるかな?という相談も、その場である程度のお見積も可能とのことです。思い切って依頼するもよし、いつかいつかと作戦を練るのもいいですね!

さまざまな活動

現代の​消費のあり方に違和感を持つ眞由さんは、「もの」の作り手と使い手のみなさんとの関係性を再構築しているように見える。使い手がただ”買う”だけでなく、自ら手を動かし”体験”する場を提供することにも積極的に取り組んでいる。

workshop

工房では予約制で​藍染体験が可能!basicコースと中級コースがあります。

あいづちプロジェクト

​藍を種から育て、スクモにし、藍建て、染めまで行うことを目指すプロジェクト。藍の植え付けや刈り取りなど、どなたでもご参加可能です。

ー  最後に  ー
藍染の他、YOMOYAMA COMPANYという一般社団法人の代表も務める眞由さん。
どちらの取り組みからも、地域や社会、そこに住む人々への優しいまなざしを感じます。
工房でお話を伺った際には、いろいろ的外れなことを聞いてしまったように思いますが、言葉を駆使してわかりやすく教えてくれました。「伽藍」のwebサイトでも、眞由さんの丁寧に紡がれた一言一言に触れることができます!
アースデイ当日には、「あいしなおし」の相談のほか、ぜひ実際にいろんなお話をしてみてほしいと思います。自然いっぱいの丸森でのワークショップもおすすめです!

お問い合わせ

天然藍染 伽藍

住所 宮城県伊具郡丸森町字上滝東26-1

 

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